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APSTUDIOという建築のデザインを行っている会社がなぜサウナ施設を運営するのか

2024.01.14

APSTUDIOという建築のデザインを行っている会社がなぜSAUNA施設を運営するのか

〜古ビル再生の肝は、企画力と運営力である〜

 

 

APSTUDIOではビルオーナーや事業主からビル活用や新築での相談の依頼を受け、年間で数十本という数の企画を創っている。もちろんそれぞれの企画にはそれなりの自信を持ってご提案するのだけど、企画が成立しないことも多々ある。

いくら良い提案をしても、企画が成立しないケースの原因は、大きくは2つあると思う。

 

ひとつは、“お金”。
当然ではあるが、お金が無ければ事業は成立しない。
良い企画だけど資金がないので実現できないというケース。

 

そしてもう一つは、“運営オペレーション”。
とてもいい企画で、事業計画上の数字からしてもこれはヒット間違いなし、と思われても、
しかし「とても良いんだけど、じゃあこれって誰がやるの?」となることがとても多い。
もちろんその都度、この企画でやってみたいと探すこともアリなのだが、そう簡単に都合の良いタイミングで現れない事も多い。

 

 


そこでAPSTUDIOでは、今までは、企画しても成立しない案件も「まあ、しょうがないか。。。」と思っていたが、いやいやそうじゃない、と思って、何とか実現させるために動いてきた。

 

1つ目のお金の問題について事業プロジェクトの座組や事業総額や最終的な出口などを検討しながらベストなファイナンス計画を立て、実行していくチームを構築している。
いまや不動産の開発は銀行から融資を受けて、という通り一遍のファイナンス戦略ではなく、実に多様であり、益々専門性が増している。
まさに専門家が必要な分野である。

 

そしてもう一つの運営オペレーションについての問題は、APSTUDIO自らオペレーターの体制を整えることで、解決しようとしている。
自ら企画した運営コンテンツを自ら実践して、また直接オペレーションをすることで運営コンテンツのブランディングも行なう事で、最終的にはビルそのものの価値を上げていこうとしているのである。
運営コンテンツは、オリジナルティのある賃貸マンションからホテルや、先日オープンしたプライベートサウナなど様々なものにトライしようとしている。

 

 

設計事務所が自ら運営オペレーションをやるなんて大変だし、本当にうまく行くのかという心配も正直なくはないが、思ってしまったらやってみたくなる性分だから仕方ない。
しかし、自ら、不動産物件を探し、企画し、設計・施工。そして竣工したあと運営オペレーションとビルそのもののブランディングを一気通貫に行う。これこそが、古ビル再生の肝だと思うし、ゆくゆくはAPSTUDIOの強みとなり、また事業として面白くなっていくことを想像している。