～ゴルフスタジオ事業の成功のポイント～
いま日本では、空前のゴルフブームと言われています。
SNSを中心にゴルフの画像や動画など巷に溢れ、いままで縁のなかった人がここ数年でゴルフを始めて特に20代30代の若年層を中心にゴルフ人口が増えています。コロナ禍の影響もあり、自然豊かな環境の中で1日を過ごせるというのも人気の理由でしょう。
週末ともなると、どこのゴルフ場も満杯です。
◆ゴルフスタジオが増えている背景 “人口の増加と練習場不足”
ゴルフは誰でも始められますが、とても難易度の高いスポーツとされ上達するには練習が必要不可欠です。
しかし、ゴルフ人口が増えたおかげで、練習する場所が特に都心部では圧倒的に不足しています。
こういった背景から、昨今天候に左右されず夏の暑い時にもエアコンの効いた環境で練習できるインドア型の練習施設が大変人気となっています。
そして、最近のインドアゴルフスタジオに備えてある「シュミレーションゴルフ」のソフトも、ここ数年で目覚ましい進化を遂げており、世界各国のゴルフ場をリアルに再現したCGや特殊なセンサーの精度アップから、打った打球の傾向や飛距離などもほぼ現実と同様に再現可能です。
またスイングしている様子がリアルタイムで映像化されるので、打ち放し練習場よりも自身のスイング確認がしやすく、むしろインドアゴルフの方が、上達が早いと言われているくらいです。
こうしたゴルフブームとシュミレーションゴルフソフトの進化を背景に、いまインドア型のゴルフスタジオの経営に乗り出すケースがとても増えています。
しかし、ゴルフスタジオと一言でいっても事業コンセプトごとに、いくつかのパターンがあり事業者がどのコンセプトの店舗作りを目指すかによって変わってきます。
◆インドア型ゴルフスタジオの種類パターン
ここ最近、急速に増えているインドア型ゴルフスタジオには店舗のパターンがあります。またそれぞれに特徴があり、事業コンセプトにあった店舗作りが必要となります。
・24時間無人スタジオ（個人練習重視のスタジオ）
→比較的都心部に多く、24時間いつでも練習可能を売りに。無人であるためのセキュリティー考慮、清潔感などが重要になります。
・ラグジュアリースタジオ（多人数利用可、多目的スタジオ）
→ラグジュアリーさと、ドリンクの提供などの特別感の演出、最新のクラブの試打サービス、そしてYou Tubeなどの配信への対応を積極的に行うことが重要です。
・レッスンスタジオ（スコアアップ目的のレッスンスタジオ）
→レッスン中心であるため、施設の整備の他に、レッスンコーチの存在が重要。比較的高単価を狙えるが、教えるための研修、指導内容の均一化、といった教育クォリティの向上が鍵となる。
・ショッピングモール型スタジオ（初心者向け、主婦女性向け）
→あらたにゴルフを始めたいとする初心者をターゲットに気軽さ売りに。練習施設としてのスタジオと、初心者向けレッスンを充実。またショッピングモール内にあるため、入りやすさ、明るく楽しい雰囲気の演出で、女性客を中心に獲得している。
▼24時間サブスク型のゴルフスタジオ「SMARTGOLF」。都内に急速に拡大多店舗展開をしている。立地によってはオープンから数日で会員数上限の申し込み獲得も。トータルのデザインディレクションが店舗ブランドイメージ向上に繋がった例（Produce by APSTUDIO）
▼個室型ラグジュアリーGOLFSTUDIO「COCOMAX」。多人数で楽しめるラウンジ型。ゆったりと複数人で楽しめるコミュニケーションの場として。You Tubeの撮影や、GOLFレッスン使用に適している。（Produce by APSTUDIO）
▼ショッピングモール等に入るGOLFSTUDIO。気軽に利用できるリーズナブルな価格設定で、新たにGOLFを始めるトライアル層の獲得がポイント。
◆ゴルフスタジオのビジネスモデル
ゴルフスタジオのビジネスモデルとしては、スポーツジムと似ており、いわゆる会員制ビジネスです。
いち店舗あたりの経費（原価及び販管費）から損益分岐点が決まり、それを上回る客単価×会員数を確保できれば利益に転じます。
ですから、理論的には会員数が確保できさせすれば、継続的に利益が出るビジネスであるため、新規参入者も増えているのです。
その中でもサブスク型が増えており、24時間いつでも練習し放題、月に何回練習しても定額というパターンです。一方で、レッスン中心の場合は、全6回スクールでいくらといった期間あたり何回というパターンもあります。
いずれも、施設の中の打席数は限られるので、最も混む時間帯と閑散する時間帯がどうしても生まれます。オフィス街では仕事終わりの平日夜が混み合いますし、ショッピングモールにあるスタジオは昼間の時間帯がどうしても混み合います。
時には全然予約が取れないといったクレームが発生する可能性があるので、闇雲な会員数増は満足度の低下に繋がり会員離脱率が上がるという傾向があります。よくスポーツジムがやっている平日限定会員とか夜間会員など会員メニューを複数作るのは、来場時間を平準化させるための工夫です。
◆ゴルフスタジオ展開のための事業戦略
どのビジネスもそうですが、成功するためのパターンが存在します。
成功のためには、事業コンセプト（差別化）、立地エリア、ターゲット、価格（料金体系）、など事業にどのような戦略を持つかが非常に重要になってきます。
▼ゴルフスタジオ事業成功のための重要ポイント
・事業コンセプト
→ゴルフスタジオの特徴コンセプトをどこに据えるか。練習重視でいくかレッスン重視でいくのか。
・ターゲット
→未経験者、初心者、子供、アスリートのどこを狙うのか、など。
・立地エリア
→オフィス街か、住宅街か、大型ショッピングモールか、郊外型かなど。また車利用か、電車利用か
・価格戦略
→サブスク型か、チケット制か、レッスン制か、など。
・広告広報PR戦略
→SNSやYou TubeやTikTokなどのSNSメディアやインフルエンサーをどのように活用するか。
・店舗作り（設計と施工）
→ゴルフスタジオに適したテナント探しが重要。天井高さなど制限があるほか、防音等の配慮なども必要となり専門家と一緒に店舗探しをした方が失敗しなくてすみます。
→ゴルフスタジオの設計や施工には独特のノウハウが必要なため、経験がある会社に頼む方が良いでしょう。
・ゴルフシュミレーターの選定
→多数あるシュミレーターの中から、自身の施設にあったものを選ぶ必要があります。
・VI（ビジュアル・アイデンティティ）戦略
→店舗作りからロゴマークやスタッフユニフォームに至るトータルデザインをすることで、ブランディング成功の鍵となります。
■最後に
いまブームのゴルフスタジオ事業も、造れば必ず流行るというわけでもなく、下記のようなトータル的な事業構築が成功のポイントとなっています。
１．事業企画
２．営業戦略
３．店舗つくり
４．運営の仕組み
５．ブランディング
APSTUDIOでは過去のゴルフスタジオの実績からトータル的にプデュースを行い、お客様の事業成功をサポートいたします。ぜひお問い合わせください。
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